外壁塗装は3回塗りが多いですが 4回 5回と塗り重ねると耐久性は上がる?

2015年7月24日

塗料メーカーでは、戸建ての塗装でよく使われる塗料はほぼ3回塗りをイメージした製品となっています。
たまに塗り回数が多ければ多いほど耐久性が上がると思っている人もいるようですが、下地が傷んでなければ塗り回数を増やしても変わりません。
 
ただし下地が傷んでいる場合、例えば木部塗装でよくあるのですが、日のあたりが良くて塗装が枯れてしまい木部の素地が露出している場合などです。
その場合などに限っては、通常の3回塗りではカラカラに枯れた木部では不十分な場合があります。
 

枯れた木部


 
極端に言えばスポンジのごとく塗料をよく吸収してしまい、塗装の膜が張るまでには至らないからです。
 

 
なのでそのような場合は塗り回数を増やしたほうが効果的です。
 

木部専用塗料にて下塗り


 
お家は日の当たり方で傷み方が極端に違います。
西日などが強く当たる方角は傷みが激しく、逆に紫外線が当たらない方角は塗装にさほど影響を与えてない現場も普通によくあります。
塗料メーカーは当然ながら塗料の品質保証に対して責任があります。
 
従って3回塗りという言い方はしていますが、先ほどのようにあまり日が当たらない方角の木部などに対しては3回塗る必要性がない場合も実際にあります。
だからと言ってそれで済ますという問題ではなく、逆に日のあたりが強い方角で傷んでいる場所はほぼ必ずあるはずですので、その場所には塗り回数を1回増やしてもらうなどして、”家全体の耐久性のバランス”を取ることが一番良い塗装方法と言えます。
 
ただし外壁の場合は、モルタルやサイディングなど木部より紫外線に強く耐久性がある性質のため、特殊な断熱塗料以外の塗装においては3回塗り以上をする必要性が出で来る状況になることはまずないのですが、せっかくの塗り替えとばかりに色をガラッと変えるようなイメージチェンジをする場合は、3回塗りでは下の色が透けて見えていしまう場合に限って3回塗りする時があります。
 

 

 
一見塗り回数が多いと長持ちしそうに思えますが、実はそうでもありません。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13148174033/a364891509

 

大手、地元問わず外壁塗装を探しています。ここはという業者があれば教えてください。

2015年4月24日

具体的な業者さんの名前より、あまり知られていない業者の選定方法をお知らせします。

かなり有効な手立てとなるので、覚えておいて損はないと思います。

塗装業者は大きく分けて2通りの業者が存在します。

社長が職人もしくは職人あがりの業者の「職人社長の塗装業者」。
世間にアピールする宣伝をほとんどしません。
消費者の目に触れる機会がほぼないため、下請けとして仕事する事が多くなります。

もうひとつは、社長が職人ではなく営業上がりなどの「営業社長の塗装業者」です。

「職人塗装業者」が現場主力の業者なら、こちらは営業主力の業者です。

営業力が高い反面技術がないため、実際の塗装は「職人塗装業者」を下請けにして行います。
消費者は必然的に目に触れる機会の多い、広告や宣伝に積極的なこの業者に工事を依頼することが圧倒的に多くなります。

過去の実例からいえば、「職人塗装業者」のほうが、工事失敗の可能性が少ないでしょう。

予算のかけ方がそれぞれの業者では、大きく異なる場合が出てくるからです。

仮に100万円で塗装工事の契約をしたとします。

「職人塗装業者」の場合・・

当然利益は入っていますが、100万円はもちろん全額が工事に使える「予算」です。

「営業塗装業者」の場合・・

下請けに工事を任せる以上、自分たちにも利益が必要ですが、この利益が問題となります。

ある大手営業塗装業者の場合・・

お客さんと100万円で工事契約を交わしても、実際に工事する下請けには、足場から何から何まで工事のすべてを「30~40万円」の予算で受注させる例もあります。

もちろん、これでは手抜きをせざるを得ない「予算」となってしまいます。

ただし、「職人塗装業者」がお客さんに直接工事をしたとしても、コストを下げるだけ下げて、利益を大きくしてしまえば、結局は同じになります。

しかし、「営業塗装業者」は、自分たちの手で塗装作業ができない以上、

《お客さんの契約金額-下請けへの発注金額》

の差額である「中間マージン」を利益とする方法しか、経営的にも存続ができないシステムです。

これは、お客さんを第一に考えて工事するしないという「考え方」が工事に影響をおよぼすというよりも、システム的そのものが工事に対して無理が生じやすいということになります。

ただ、これもあまりにも限度を超えた予算で、下請けに工事を託す場合の前提の話ですが、塗装トラブルの原因の多くがこの部分に関係しています。

下請けをつかわない「自社施工」を大きくアピールしている業者がいるのもこの為です。

中には職人社長を演じる業者や、現場経験のない訪問販売員がわざわざペンキのついた作業服に着替えてセールスする業者もいます。

一方、「職人塗装業者」の場合は、作業自体が利益ということもいえるため、限度を超えるようなコスト縮小の工事は可能性としては少ないといえます。

このように支払う工事契約価格がおなじ100万円 だとしても、実際に作業に費やされる「予算」は、それぞれの業者ではまったく異なってくるのです。

このような理由から「職人塗装業者」を選ぶべき理由ですが、問題はその探し方です。

ポイントとしては、代表者と会社の経歴の2つで判断をします。

○ 代表者が「塗装技能士」の資格を持っている。

○ 知事などから認定される塗装工事業の許可がある。

「塗装技能士」というのは、職人でなければ取れない国家資格です。

 

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一級塗装技能士賞状
一級塗装技能士賞状

 

「塗装工事業」も10年工事に携わっていなければ、取れない許認可です。

 

もちろん、これらの許可や資格がなくても「職人塗装業者」は世の中にたくさんいますが、素人の方が見極める場合は、この方法がベストです。

ただし、注意するのは「塗装技能士」が、代表者ではなく職人では意味が違ってきます。

「塗装技能士」は、確かに高度な技術と知識を持ち合わせていますが、それは十分な材料と手間をかけられる「予算」があればこそです。

もし会社の方針、すなわち代表者の考え方が、工事より売り上げに思い入れが強く、現場に投入する予算も控えてしまう場合、いくら職人が「塗装技能士」でも関係ありません。

逆に「塗装技能士」でなくても、見極められないだけで腕のいい職人はたくさんいます。

職人の腕よりも、結果的には会社の方針が工事の質を決定します。

現場を熟知している職人の場合、現場の状況を軸にして作業内容を決定しますが、代表者が職人にこたわる理由もこのひとつです。

その反面、現場について良く知らなければ、予算から入ることが多くなります。

最初に予算の限度枠を決めてから、次に作業内容を決めることになる以上、痛みに関係なく必然的に限度が設けられてしまうのです。

代表者の方針が本当にお客さん主義で常に工事をする業者なのか、利益はもちろん大事なものの、そればかりが先で工事の質を後回しする業者なのか。

そこが重要であって、必ずしも『塗装技能士=安心』、というわけではないということも覚えておいて下さい。

 

ここでも回答しています。ヤフー知恵袋

 

クラックとは?モルタル外壁に起こる症状

2013年12月17日

クラックとは、主にモルタル外壁に生じるヒビ割れの事で、小さいものから大きなものまで、全てを含めてクラックと言います。
 

 
いわば土壁のようなモルタルは、サイディングボードの外壁と違って、地震などの揺れの衝撃の逃げ場がないので、ヒビ割れが生じてしまいます。
これを放置しておくと、隙間から水が入り込み、雨漏りの原因ともなりかねません。
 
本当に小さなヒビであれば塗料を塗ってしまえば塗料で埋まってくれるのですが、基本的にはクラックはそれだけでは埋まりません。
一般的には、ヒビにコーキング(シーリングとも言います)をして埋めてから塗装します。
もちろん塗装が出来るようになシーリングを使います。
 

 
余談ですが、もしDIYで穴埋めをする際は、シリコン選びにご注意ください。ホームセンターなどで売っているシリコン剤の中には、塗料が乗りにくく塗装が出来ないシリコン剤の場合があります。注意書きの中にも、本当に小さく書かれている場合もありますので、是非ご購入の際などにはよくよく説明文をご確認ください。
 

 
また、塗料選びにも注意が必要です。
例えばカビや汚れが気になるなら防カビ剤入りシンナー系シリコン塗料がオススメですが、ヒビ割れには弾性シリコン塗料がオススメです。

塗装の際は、特に気になる部分を見積り時に相談の上、使用する塗料を選んでくださいね。

 

外壁クラック(ひび)とは?