塗料の品質を確かめる

質の高い塗装工事をしてもらうために

塗る場所の素材や劣化状態に応じた塗料の違いを表した図

素材が違えば塗料も変わります。傷みが異なれば塗料も変わります。

一部分だけに質の高い塗料を選ぶのではなく、家全体に同ランクで質の高い塗料を選ぶこと。

そして、より長持ちさせる為には、必ずAである必要があります。

長持ちさせるための塗料の使い分けの違いを表した図

【塗料の品質ランク】※高い順

フッ素→シリコン→ウレタン→アクリル

※ワンランク下の塗料とは・・・

たとえば、「外壁」にシリコン塗料で塗り、「木・鉄部」に、そのワンランク下の、ウレタン塗料で塗るということ。

A) 長持ちさせるには絶対コレ!

全てにおいて高級塗料。

それを材質ごとに塗料の種類を使い分け、更に傷みの症状にあった適切な塗料で塗る。

傷みに対して高レベルに対処できる。

B)長持ちさせるには、少し頼りない

木・鉄部にランク下の塗料。

外壁は高級塗料でも、傷みの症状に対して、平均的に対応する塗料で塗るので、そのレベルも平均的。

C)論外

ランク下の塗料で、木・鉄部の塗料の使い分けをしない。

外壁は高級塗料でも、時には傷みに不適切な塗料で塗ることも。

それでも仕上がりはキレイになってしまう。

適切な面積で見積もりしてもらうために

壁面積の計算式

(1階の外周×高さ2.8メートル)+(2階の外周×高さ2.8メートル)

=カベ面積

カベ面積から、窓など塗らない部分の開口部を差し引く。

例えば・・・

カベ面積が150㎡と仮定した場合、3割の開口部面積(45㎡)を差し引く。

※3割は、一戸建て住宅の開口部平均値。

すると、

150㎡-45㎡=105㎡

105㎡=塗り面積

注意① 開口部の面積を差し引かずに計算してある見積もりは、適切な見積もりではありません。

塗装のはがれを回避する

塗る前の下準備。主に塗料の密着を高めるためにおこなう作業。

カビ・ほこり・サビ・劣化した塗膜を除去し、ペーパーヤスリやナイロンタワシのようなもので、研磨して素材に微細なキズをつける。 かべや屋根は高圧洗浄でおこなう。

塗装はがれ防止のための下地調整作業

塗料の薄めすぎを回避する

ここにあげるのは、数ある塗料の中での一例です。

塗料の種類は多数あるので、塗ってもらう塗料のカタログを、見積もりの時などに見せてもらうようにします。

塗料カタログに記載してある表の参考
3度塗りに使用する塗料の違い

カベの塗り面積が100㎡(建坪約30坪の家)と仮定すると…

1㎡あたりに塗る塗料は、0.4㎏

100㎡では、40㎏。

塗料は1缶に15㎏入り。

計算すると、40㎏÷15kg=3缶(2.7缶)

下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗りで、合計およそ9缶が必要

弾性塗料(ヒビ用塗料)のイメージ

※水性塗料は 水で薄めて塗り、油性(溶剤)塗料は シンナーで薄めて塗る。

壁の種類別で消費する塗料の量の違いを表した図