モルタル外壁の家の下地調整
塗装(塗膜)をはがさないための重要なポイントが下地調整です。
モルタル外壁の家の場合にはどういった下地調整が必要になのか見ていきましょう!
モルタル外壁の下地調整は高圧洗浄
![モルタル外壁の高圧洗浄](./img/paint-knowledge/img08/img01.jpg)
高圧洗浄をして汚れやチョーキングを洗い落として塗料の付着をよくしてあげます。
モルタル外壁は、カビが根深く繁殖してたりすることも多いので、しっかりと洗い落とすことが重要です。
木部、鉄部の下地調整
接着剤の役割をする「下塗り」
塗料を塗装する前に、必ず塗らなければならないのがこの下塗り塗料で、接着剤の役割をして塗料の密着性を高めます。
下塗りには、
「外壁専用の下塗り塗料」
「木部専用の下塗り塗料」
「鉄部専用の下塗り塗料」
と、それぞれ素材によって使い分けます。
工事が完成したときの仕上げの色と、下塗り塗装の色はちがうので、手抜きのように下塗りがぬれていないということは色で確認することもできます。
たとえば、外壁の完成がグレーだとしたら、下塗りは白。
木部の完成がチョコレートだったら、下塗りは茶という具合にです。
セメントモルタルの水分が抜けていく過程で発生する「乾燥クラック」や家の構造の動きによって発生する「構造クラック」など、いずれもコーキングなどでひびを埋める下地処理をしてから塗装に入ります。
外壁モルタル下塗り
![モルタル外壁の下地調整](./img/paint-knowledge/img08/img06.jpg)
![モルタルの下地調整](./img/paint-knowledge/img08/img07.jpg)
木部下塗り
![破風板の下塗り前](./img/paint-knowledge/img08/img08.jpg)
![破風板の下塗り後](./img/paint-knowledge/img08/img09.jpg)
鉄部下塗り
![鉄部の下塗り](./img/paint-knowledge/img08/img10.jpg)
![鉄階段の下塗り](./img/paint-knowledge/img08/img11.jpg)
雨どい(トヨ)下塗り(透明)
![雨どいの下塗り](./img/paint-knowledge/img08/img12.jpg)
塗膜のベースとなる「中塗り」
上塗り1回目、上塗り2回目というような呼び方のときは、この上塗り1回目が中塗りと呼ぶこともあります。
要するに、上塗り塗料を2回重ねて塗るときの1回目が中塗りになります。
外壁モルタル中塗り
![モルタル外壁の中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img13.jpg)
![モルタルの中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img14.jpg)
木部中塗り
![木部の中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img17.jpg)
![破風板の中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img18.jpg)
鉄部中塗り
![鉄部の中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img15.jpg)
![出窓の上部の鉄部の中塗り](./img/paint-knowledge/img08/img16.jpg)
仕上げの塗装「上塗り」
希望の色で仕上げます。
やはり必要以上にうすめすぎのない塗料で、ハケやローラーの跡ができるだけ残らないようにしながら、丁寧に塗装していきます。
基本的には、上塗り(仕上げの完成の色)と中塗りの色はおなじです。
業者からすれば手間は掛かりますが、外壁の中塗りの色を変えて塗装することで、中塗りがキチンと塗れていることを確認する方法もあります。
外壁モルタル中塗り
![モルタル外壁の上塗り](./img/paint-knowledge/img08/img19.jpg)
![モルタルの上塗り](./img/paint-knowledge/img08/img20.jpg)
木部中塗り
![破風板の上塗り塗装の仕上がり](./img/paint-knowledge/img08/img21.jpg)
![木製戸袋の吹きつけ上塗り塗装](./img/paint-knowledge/img08/img23.jpg)
![木製戸袋の上塗り塗装の仕上がり](./img/paint-knowledge/img08/img22.jpg)
鉄部中塗り
![鉄部の上塗り塗装の仕上がり](./img/paint-knowledge/img08/img24.jpg)
![雨どいの上塗り塗装の仕上がり](./img/paint-knowledge/img08/img25.jpg)
塗装が終わった後は、養生をはがして、塗料のはみだしや垂れてしまった部分を掃除しながら手直しして完成へと近づけていきます。