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外壁塗装の知識

家を雨や紫外線から守るために施すのが塗装

塗装をして、外壁や屋根に悪影響を及ぼす酸性雨や有毒な紫外線からブロックして、家を長持ちさせます。

新築の場合は、外壁に模様をつける都合から吹きつけて塗装をする場合も多いのですが、塗り替え塗装の場合は、ほぼすべてに近い割合でローラーによる塗装になります。

外壁塗装の工程作業

外壁塗装の工程作業

施工日程が決まったら足場組み立て専門の業者に依頼して足場を組んでもらいます。

足場を組んで、メッシュシートを張った状態

屋根上高くまでメッシュシートを張り上げます。

クサビ足場

職人が手を離して乗っても安定しているクサビ足場。

足場組み立て作業について

高圧洗浄

足場が組み終わったら最大150キロ圧にもなる高圧洗浄機を使って、家全体をくまなく洗浄。

この時に汚れが残っていると剥がれやすい仕上がりになってしまうので、丁寧に汚れを落としていきます。

こちらは、10年分のカビと汚れを徹底的に洗い流していく様子を撮影した動画です。

屋根の高圧洗浄

支えのない屋根上で足元に十分注意しながらコケや汚れを落としていきます。

外壁の高圧洗浄

直射するとゴム靴にも穴を開けてしまうほどの高圧水流。

高圧洗浄について

下地補修

長い月日が経過すると木部や鉄部、外壁に様々な傷みが見えてきます。

シーリングの劣化やクラック(ひび割れ)など、家の寿命にも関わる傷みを徹底的に補修する事が重要です。

ボロボロに劣化した木部

外壁以外の木部や鉄部も紫外線や雨風にさらされ続けると劣化が進みます。

鉄部の溶接

鉄部の溶接を行って、キッチリと補修を行う鉄工職人。

養生

塗装の下準備として、養生テープやビニールを使用して塗装しない場所を覆う事を養生と言います。

車や植木などの汚してはいけない所も傷めないように細心の注意を払いながら養生します。

窓の養生

塗装しないところを覆っておきます。夏場には工夫した養生をすることも。

家周りの養生

外壁周りだけではなく通路などにも養生しておくことが大事。

養生について

外壁塗装

メーカー規定で用意した高級塗料を一級塗装技能士が「下塗り」「中塗り」「上塗り」と厚く塗り重ねます。

家の傷みの状況によっては更に厚く塗り重ね、剥がれにくい塗膜を施工していきます。

サイディング

パネルを組み合わせ、目地をシーリングと言うゴムのようなもので埋めています。

このシーリングも定期的なメンテナンスが必要になり、それを怠ると家の傷みを早めるトラブルにも繋がります。

外壁サイディングの塗装

目地奥まで塗料がしっかりと入り込むように縦に横にとローラーを動かします。

サイディングの塗装

3回塗りを行うと、艶やかな光沢が生まれて見違えるような仕上がりに。

外壁サイディング塗装について

モルタル外壁

モルタルの水分が抜けていく過程で発生する乾燥クラックや家の動きによって発生する構造クラックなど。

クラック(ひび割れ)が発生しやすい特徴を持つ外壁です。

家を守る為、塗装をする前に このクラックをシーリングで埋める必要性があります。

モルタル外壁塗装

手早くローラーを転がして塗料を均一に塗り重ねていきます。

モルタル塗装

ローラーにも様々な種類があり、外壁の様子に合わせて使い分けます。

モルタル外壁塗装について

木部塗装

傷んだ塗膜を紙やすりなどの用具を使って丁寧に落としていき、同時に細かい傷を多く付けておきます。

この作業を「ケレン」と言い、塗料の密着力を上げるのにとても重要になる工程です。

ケレンが終わったら外壁とは違う専用の塗料を使って、同じく3回塗りで施工していきます。

木製の破風のケレン

木部を紙やすりなどで擦り、目に見えないほどの細かな傷をつけておきます。

木製の破風の塗装

細かくつけた傷に塗料を塗り重ねて、剥がれにくい施工を行いました。

木部塗装について

鉄部塗装

風雨に晒された鉄部は錆びつき、傷みが進むと腐って穴があいてしまう事があります。

放っておくと場所によっては大怪我をしてしまう可能性がある為、時に専門の職人を入れて徹底的に補修。

補修が済んだら、錆び止めを塗布した後に鉄部専用の塗料で肉厚塗装します。

鉄階段の塗装

階段下を覗きこむよう気にしなければ見ないような所まで綺麗に塗りあげます。

屋根の棟押さえ鉄部の塗装の仕上がり

塗料の食いつきを、より良くするため鉄部に細かい傷をつけました。

鉄部塗装について

養生はがし

窓周りの養生はがし

ゆっくりと丁寧に養生を剥がしていきます。塗り分け線が綺麗に出ました。

養生はがし

養生についた塗料をつけてしまわないように注意しながらの作業です。

確認・チェック

塗装作業後、最終確認をしながらタッチアップをしている様子

清掃

全ての塗装作業が終わったらゴミを拾い、飛んでしまった塗料を綺麗に掃除します。

塗装後の清掃

塗装作業が終わった後には総出で周辺を掃除し、ゴミを残さないようにします。

飛んでしまった塗料の掃除

不要な布をつかって、外壁に飛び散ってしまった汚れを落とし仕上げます。

足場解体

塗装完了後の足場解体

完成

外壁塗装工事完了後の外観

2色で塗り分けて完成。可愛らしい雰囲気に仕上がりました。

外壁塗装工事完了後の2階外観

木部も光輝いて、新しく仕上げたような出来栄えです。

塗装は上記の工程を経て完成となりますが、
結局最後に手元には、
たったひとつの「塗膜」しか残らないのです。

足場にも大金が掛かります。

養生にも材料と人件費が掛かります。

特に塗る作業はメインの人件費です。

使用してはずされた養生はゴミとなって、足場は解体して撤去されていきます。

これらの費用は、すべて「塗膜」だけの手段につかわれる費用です。

すなわち、塗装の価値は「塗膜」に残ります。

もし、その塗膜が厚み不足だったり、すぐにはがれてしまうような塗膜だとしたら、長期間家を守ることができません。

足場や人件費などもろもろの費用がすべて無駄になってしまうことにもなりかねません。

たとえば、業者の都合で塗料代を節約するために、
シンナーなどを必要以上に多く入れて、薄くのばして塗装をするとします。

もちろん塗膜は薄いものになるので、「塗膜」の価値が下がります。

あまり厚すぎる塗膜の場合でも、
仕上がりのキレイさに悪影響をおよぼすこともありますが、
コストを抑えるために意図的に薄めて塗装する場合は、いわゆる「手抜き」と言わざるを得ません。

外壁塗装工事をするのに、全部で100万円の工事費用が掛かったとします。

業者の都合でコストを安く済ませようと、塗料を薄くのばして数万円分節約したとします。

ても、家の人にとっては、「足場代」や「養生費」、「塗る作業費」などの数十万円分が、
たった数万円分のコスト削減のために、無駄に使われてしまうことになりかねません。

塗装としては、塗料が垂れるなどして、見た目が悪くならない程度の厚みに仕上げた塗膜が、協力にガッチリと密着しているのが理想です。

それほど塗装はごまかしやすい!!!

家の塗装はいくつもの工程があります。

しかし、そんなものは飛び越えて、上からフタをしたような工事でも、最終的にはきれいに仕上がって見えてしまうものが塗装工事です。

非常に安価な予算でも、工事的に一応は完了させることが簡単なのです。

しかも、素人が塗装の質を判断することは、非常に困難です。

完成がきれいに見えても、その代償は数年後になって現れてきます。