色の配色

今回は、色の配色について説明したいと思います。

色は組み合わせや使い方によって、さまざまな効果やバランスを生み出すことができます。

色の使い方を工夫することで、難しい組み合わせもバランスのとれた安定感のある配色に変わってきます。

色の配色は、インテリアやファッションなど日常生活でも役に立ちますし、チラシやポスター作りなど仕事でも活用できるので、覚えておくととても便利です。

アクセント

色の配色の一つにアクセントカラーがあります。日常生活でもよく耳にする言葉ですが、アクセントカラーとは単調な配色に変化をつけたりポイントとして強調したい時に利用します。

家の場合は業者としてアドバイスさせて頂くことこそあれ、結局のところ外壁や屋根などはお客様の個人的要素で決まることも多いのですが、それ以外の破風板や帯板、窓枠、雨樋などの付帯部分は、外壁の色を踏まえて職人の経験で配色する場合のほうが多くなります。

ただ単に広く大きい見せ方のため明るめの淡彩色で塗るのにも、付帯塗装部分にチョコレート色のような濃いこげ茶色などで塗装することによって、ピシッと全体が引き締まった家となります。

またアクセントをつけるにも、窓サッシなどの色を変えられない部分も考慮に入れる必要があります。

洋服であれば、白いワンピースに赤い靴を履いたり、黒いコートに赤いマフラーを巻いたりすることで、変化が生まれたり、全体的に引き締まった感じになります。

注意点としては、あまり大きな面積にアクセントカラーを使用しないことです。アクセントなので、ポイント的な使い方をするのが大切です。あまり広い面積で使いすぎてしまうとアクセントの効果は無くなってしまいます。また、アクセントカラーを選ぶ際には、明度差のある色や色相差のある色を選ぶことが重要です。

アクセントカラーの例

面積効果

色は使用する面積によって人間の目には明るく見えたり暗く見えたりします。

たとえば、薄いクリーム色のペンキで壁を塗ったら、思ったよりも明るい黄色に仕上がってしまってイメージと違う仕上がりになってしまった経験はありませんか?面積効果とは、明るい色は面積が大きくなるとさらに明るく見えてしまい、暗い色は面積が小さくなるとさらに暗く見えてしまう現象のことをいいます。

家の屋根や壁やクロスを選ぶときに、失敗しないコツとして面積効果を覚えておくと役立ちます。また、大きな看板やポスターを作成する際にも気をつけましょう。

明るい色の面積効果
暗い色の面積効果

グラデーション

グラデーションとは連続した色が段階的に変化する効果です。統一感がある中にリズム感も生まれます。

染めなどのぼかしもグラデーションの一つです。グラデーションには、色相だけが変わるものや明度だけが変わるものなどがあります。色相だけが変わるグラデーションの代表には、虹があります。

グラデーションの例

セパレーション

セパレーションとは分離することや分けることをいいます。

強い色同士が隣り合ったときに、見づらくなったり目がチカチカしてしまった時に白や黒などの色を入れて分けることで、それぞれの色を独立させることができてます。

強すぎる配色を弱めたり、弱すぎる配色を引き締める効果があります。

セパレーションの例