鉄筋コンクリートを新築風に蘇らせる塗装。
2018年10月18日
鉄筋コンクリート。
塗装した面と違って独特の高級感ある仕上げですね。
でも新築の時は撥水剤が塗布されていたりするので汚れや雨染みなどを防いでくれているのですが、時間の経過とともに撥水剤の効果も薄れてきます。
そして塗装をしても、打ちっぱなしの風合いが損なわれてしまうので何とかならないかと思われている方に最適な塗料して、水性シリコン浸透ガードがあります。シリコンと言ってもフッ素が入っていますので価格的には結構高いものです。
その他にも今回ご紹介するような施工方法もあります。
ランデックスコートです。
通常の塗装作業とは違うので、それなりの技術が必要ですが、一級塗装技能士が見事に新築風によみがえらせてくれています。
雑な外壁塗装はしたくない一級塗装技能士の悩み。
2016年11月29日
一級塗装技能士の資格は持っている。
下請けとして原価割れするような安い金額で元請けから仕事を受けて、雑な仕事はしたくない・・・。
こういう職人さんの悩み。
きっとたくさんの職人さんがそう思っていることでしょう。
さてその先はというと、自分で集客するなどして独立するしか方法がありません。
ホームページも見栄えのあるものにして、検索上位の対策もして営業もする。
結果芳しくなければ、最後は下請け脱却をアドバイスしてくれるコンサルティングが販売するノウハウにすがっていく。
コンサルもあの手この手で教材を売るのが必至で工事品質の技術は基本専門外。
一級塗装技能士たるもの、お客さんの信頼を勝ち取りながら経営もうまく行かせるのが一番。
そういった悩みの回答をさせて頂きました。
2年後に塗装で独立を考えています。
一級塗装技能士を取得しています。
下請けは嫌なので、元請けで考えてます。
今から、集客の勉強をしています。
今の会社で集客や契約は出来てますが、
会社の知名度や信頼あっての集客や契約だと思います。(自分で開拓したもの)
自分一人がHPを開き、チラシのキャッチコピーを目の引くもので、SEO対策などしても集客は恐らく苦戦すると思います。
ましてや営業をして職人も大変だと思っています。しかし下請けで安い金額で原価割れした雑な仕事はしたくないです。
一人で集客、営業、施工は厳しいのでしょうか?1ヶ月1件出来れば給料は50万程度でる計算です。
実際にやってる人はいますでしょうか?
ちなみに営業は出来ます。
もう10年以上前ですが、私はひとりで数年間やっていました。
施工については、塗装だけでなく足場も掛けていたため、私自身と手元の職人2人と合わせ3人で作業していましたが、集客と営業は私ひとりでした。
しかも外壁塗装では激戦区の横浜市です。
チラシ、訪問営業、ガイドブック、地域新聞の掲載・・現場と営業の両立でやっていました。
今でこそ外壁塗装のガイドブック的なものが流行っていますが、当時はやっている業者はほぼなく昼間は現場で時間がないので徹夜で書いたりもしました。
私の時は子供が出来たりして、家族を養わなければいけないという背景があったからこそ頑張れたのだと思いますが、おなじようにやる気を起こさせる原動力として何かあればいいですね。
あとは足場屋さんだけ頼めばよろしいんではないんでしょうか?
ちょっと壁があるのは、やっぱり集客面ですね・・
ここはちょっと骨が折れそうです。
コミニュケーションや営業面において優れる人たちが、幅広く集客しているので、そこに割り込んで入っての集客は簡単にはできないと思います。
知っての通り今はどこもかしこを見ても「職人創業の塗装店」が少ないですね。
そもそも営業も集客もできる塗装業者さんであれば、今回のような質問が来たりしないでしょうし。
でも実際は知識を持ちあわすだけで、現場は実はよく知らないという人が塗装業をやっていたりというのがほとんどですよね?
仕事の理念というかそういうものも感じらない、資格も必要なく簡単に稼げるのでやっているという雰囲気の会社がとても多いように思えます。
でも塗装業をしらない一般のお客さんは、そういう業者でも「外壁塗装の専門家」というように勘違いするのです。
そのために工事は2の次でも集客はとても巧妙で、ホームページ作りやSEOも半端な気持ではやってないのがよくうかがい知れます。
今始まったことではありませんが、実は質問者さんのような、職人創業の業者さんはとてもこういうのが苦手です。
現場は得意な反面、ホームページもそうですがネットでの情報開示や自分をアピールする能力にとても欠けています。
生粋の職人というのはいいのですが、今の時代それがあだとなって、集客という面においては、自分たちを窮地に追い込んでしまっている状況です。
現在の状況のように集客が得意な業者さんにお客さんをとられて、挙句の果てにとても過酷な条件で下請けの仕事をせざる得ない職人さんがほとんどではないでしょうか。
それでは、せっかく一級塗装技能士という国家資格を持っていても、あたかも元請けの会社が資格を持っているような感じで、ホームページ上に明記されて利用されるだけです。
昔は人伝いの口コミや紹介という方法で、仕事確保ができたのかも知れませんが、今は違います。
私の知り合いで、父親の後を継いだ2代目の業者さんがいます。
父親の時代からなので、10年ひとまわりや20年ふた周りして、以前施工したお客さんから塗装の依頼が来ます。
でもお客さん側も時がたって父親から息子に代替わりすると、今までは父親が決めていた塗装業者ではなく、ネットで業者を決めるようになって仕事依頼が無くなってきたという話を結構頻繁に聞きます。
いくら過去に良い仕事をしたとしても、息子さんにすれば、それが特段とも思えず、どこの業者に頼んでもそれが普通と思われてしまうのでしょう。
何十年も現場仕事にこだわってきたのに、営業能力がないがために逆にそれが裏目に出てしまうなんて、こんな酷なことはないですよね。
でも集客に優れた業者さんは、保証面、価格面、実績など、誇張なのか本当かうそに関わらず、お客さんが魅力と思えるアピールをバンバンしています。
見積書も詳しく調査診断書もカラーで豪華です。
DVDで報告するなんていうところがあるぐらいです。
技術面にしてもそうです。
本当の職人にすればいい仕事をするのが先で、塗料の良さは後から付いてくる的な考えがありますが、今の業者さんは最新や高級な塗料の種類ばかりを前面に出してきます。
おかげでお客さん側も、塗料の品質ばかりにこだわってしまったりします。
まるで良い塗料を使えば、それだけで長持ちするんだというように。
そういうように、たとえうそでも本当に思えさせるところが、いい悪いは別にして集客力と営業力においての腕のすごさだと思います。
これからは職人創業の塗装屋さんも、こういうところを見なわなければ、生きていけません。
お客さんにとっても本来は頼んでもいいはずの業者なのに、その存在すら知られることがないというのは、お客さん側にとっても多大な損失です。
いずれにしても今はお客さんが本当に望む業者、業者にしてみればお客さんに望まれてもいい業者とのすれ違いというのが、塗装業界の構図です。
さらに外壁塗装の紹介サイトとなるものも出てきています。
それが目に触れるようになったのも、本当に望む側と望まれる側のマッチングができていない証拠です。
でも厳選業者紹介と言いながらも実態は違います。
職人創業という証明は、「代表者=一級塗装技能士」で証明できます。
実際には一級塗装技能士だけが職人創業ではなく、「現場で仕事しているけれど、ただ資格を持っていないだけ」という業者さんもいます。
でもお客さんに訴えかけるのであれば、国家資格が一番確実で証拠にもなります。
家の塗装にはほぼ関係がない「施工管理技士」や「一級建築士」と、あるいは民間資格でアピールしているところもあるので、その辺の違いを出すことも重要です。
あと給料についていえば、月1件だけでは正直無理です。
足場代、塗料、材料道具などの現場にかかる直接経費だけでなく、工事損害保険、車の保険、労災、今では職人さんも社会保険に加入せざる得なくなってきているので、それを考えると到底無理です。
手元の職人の人件費や倉庫の賃借料、産廃や廃シンナー代、ガソリン代というように、人工や給料でやっているうちはわかりにくいですが、独立してみると、きりがないほど経費がかかってくるのがよくわかってきます。
初期投資としては、車も道具も一から考えなくてはなりません。
やる気を削げさせるかも知れませんが、準備としては必ず知っておかなければならないことです。
塗装は簡単に稼げると考えがちです。
下請けに滅茶苦茶安い値段で丸投げして利ザヤだけを抜くような業者にすればそうなるでしょう。
でも独立すれば格安では受けられないということがわかってくるので、契約を優先するのか仕事の質を優先するのかという狭間で悩む時が必ずきます。
なので集客は自分の仕事をわかってくれるお客さんをいかに探すにかかってきます。
お客さんには悪いですが、格安の塗装を探しているお客さんを当てにしてしまうと自分がつぶれてしまいます。
2年後にはまだ十分な時間があります。
今から真剣のようですし、勉強もしているということなのできっとできると思います。
養生あれこれ
2015年10月22日
塗装工事の前にしておく大切な仕事のひとつに
「養生」があります。
塗装面以外に塗料が付着しないように覆う作業をいいますが、
これもまた職人ワザ。
現場の状況に応じてフレキシブルに対応しなければなりません。
これは、塗装する外壁と、塗装しない金属部分の境界線を出す養生。
マスキングテープをきっちり直線に貼る必要があります。
職人は感覚で見事にこなします。
玄関ドア周りの養生。
マスキングテープと幅広のビニールシートを駆使して
丁寧に貼り合わせる作業です。
外壁に沿う雨樋の養生です。
マスキングテープとマスカーを併用して、
雨樋を、塗装時の塗料飛沫から守ります。
検針メーターは、このように。
まるごとすっぽり包み込まれています。
窓も、サッシ枠や窓ガラスに塗料が付着しないように、
しっかり養生します。
蛇口も覆いますが、
水道は使えるように工夫しています。
エアコン室外機は、こんな感じ。
夏などエアコン使用の季節にはメッシュタイプを用いて、
使用の支障にならないようにします。
これは柵への飛沫を防ぐ養生ですが、
この現場は柵の向こうが一段低い駐車場ですので、
柵自体と同時に、
駐車車両への塗料飛散を防ぐ養生となっています。
まず、ご近所に塗料飛沫が飛ばないようにします。
さらに施工敷地内の植え込みを守ります。
養生は、現場に合わせてやり方はさまざま。
その場を良く見て、風向きや塗料の飛び方、
作業の進捗をイメージしながら、
柔軟な発想で最適な方法を編み出さなければなりせん。
結局、現場の経験を積んで蓄積した、アイデアの引き出しの数がモノをいいます。
これらのように、養生ひとつにも、職人のワザが息づいています。