養生あれこれ
2015年10月22日
塗装工事の前にしておく大切な仕事のひとつに
「養生」があります。
塗装面以外に塗料が付着しないように覆う作業をいいますが、
これもまた職人ワザ。
現場の状況に応じてフレキシブルに対応しなければなりません。
これは、塗装する外壁と、塗装しない金属部分の境界線を出す養生。
マスキングテープをきっちり直線に貼る必要があります。
職人は感覚で見事にこなします。
玄関ドア周りの養生。
マスキングテープと幅広のビニールシートを駆使して
丁寧に貼り合わせる作業です。
外壁に沿う雨樋の養生です。
マスキングテープとマスカーを併用して、
雨樋を、塗装時の塗料飛沫から守ります。
検針メーターは、このように。
まるごとすっぽり包み込まれています。
窓も、サッシ枠や窓ガラスに塗料が付着しないように、
しっかり養生します。
蛇口も覆いますが、
水道は使えるように工夫しています。
エアコン室外機は、こんな感じ。
夏などエアコン使用の季節にはメッシュタイプを用いて、
使用の支障にならないようにします。
これは柵への飛沫を防ぐ養生ですが、
この現場は柵の向こうが一段低い駐車場ですので、
柵自体と同時に、
駐車車両への塗料飛散を防ぐ養生となっています。
まず、ご近所に塗料飛沫が飛ばないようにします。
さらに施工敷地内の植え込みを守ります。
養生は、現場に合わせてやり方はさまざま。
その場を良く見て、風向きや塗料の飛び方、
作業の進捗をイメージしながら、
柔軟な発想で最適な方法を編み出さなければなりせん。
結局、現場の経験を積んで蓄積した、アイデアの引き出しの数がモノをいいます。
これらのように、養生ひとつにも、職人のワザが息づいています。