バリベリボリバリ トントンカッカッ
2015年10月16日
塗装前の工程のひとつ、大工仕事をお見せしましょう。
材料です。今日は軒下の張り替えを行ないますので、
ベニヤ板を用意します。
軒下は雨水が溜まりやすく、
この写真でも雨樋近くの軒下部分が、
塗装が浮くだけではなく、ささくれだっています。
思い切って、バリベリボリバリと軒下のベニヤ板を剥がします。
手と道具を使いながら
徹底的にやります。
軒下から撤去した古いベニヤ板。やはり傷んでいます。
寸法を測って新しいベニヤ板を用意し、
ここに
このように貼りこんでいきます。ベニヤ板の裏には
補強材が入っています。
ときに寸法を確かめながら、隙間なくベニヤ板を貼ります。
トントンカッカッの音が響いて、
きれいに貼りあがりました。
塗装工事前の大工仕事で気をつけることは?
と、大工さんに聞けば
「まず第一に塗装職人さんが塗りやすいように考えるね。
それには傷んでいる箇所を元どおりに整えることかな」とのこと。
大工さんからバトンをもらって、さぁ、塗装工事が始まります!
自然の流れです。高圧洗浄は上から下へ
2015年10月7日
塗装前にしっかりやっておかなければならない工程のひとつが、高圧洗浄です。
塗装面に150気圧という強力なジェット水流を当て、汚れ、苔、サビ、前塗装の塗料くずなどを洗い流してしまいます。
住宅一軒まるごとを洗うには、まずいちばん上の屋根からはじめ、徐々に下へ降りながら外壁を洗っていきます。
水は当然、上から下へ流れますから、こうするのが合理的な作業の、自然の流れです。
ベテラン川口が、注意深く屋根を洗浄します。
コロニアル(カラーベスト)屋根に長年蓄積した汚れ、苔、サビ、前塗装の塗料くずが残ったままだと、塗膜が浮いた状態になり、塗り重ねても数年のうちに剥がれてしまう危険性があります。
ですから、ジェット水流を注意深く(なるべく塗装面と直交するように)当て、屋根塗装面の状態を良く観察しながら高圧洗浄を行ないます。
(コロニアル屋根、高圧洗浄の動画)
軒下から外壁高所は、このようにジェット水流を当てていきます。
はねかえる水しぶきで、川口、ビショビショです。
外壁塗装面の高圧洗浄は、このような具合です。
ここでもまた水流は上から下へ。汚れを徐々に住宅から追い出していきます。
狭いところでも、なるべく塗装面と直交するようにジェット水流を当てます。
玄関周りに入念に、まんべんなくジェット水流を当てる川口。
中腰の姿勢になって、外壁と玄関前床の境目に溜まる汚れを流していきます。
これが高圧洗浄の作業には欠かせない、
150気圧という強力なジェット水流を生むガソリンエンジン式洗浄機です。
作業の際、ご近所に配慮するため防音仕様になっています。
家をつつむ仕事
2015年10月2日
「良い塗装工事は、良い足場から」といわれます。
つまり、塗装職人が実力を発揮するためには、
屋根、2階など高所で、安全に作業できるスペースの確保こそ、
重要なポイントになる、というわけです。
ですから、足場職人の仕事は塗装職人がすぐ仕事に取り掛かれるように、しっかりした舞台をつくるまでの「家を つつむ 仕事」。
ここでは簡単に、足場工事のプロセスを完了まで順を追って紹介しましょう。
クサビ足場を組むために、足場材を満載するトラックが現場に到着します。
もちろん、ご近所への配慮も抜かりなく。
クサビ緊結部材、支柱、手すり、踏板など、クサビ足場を組み上げるために必要な足場材のかずかず。
アンダーベースに支柱を立てます。
支柱を、クサビ緊結部材でしっかり固定していきます。
家屋裏側でも、組立てが着々と進みます。
お隣とのスペースがあまり広くなくても大丈夫です。
屋根の高さまで「骨格」が伸びました。
家屋裏側の「骨格」はすでに、屋根を覆う高さです。
家屋正面側で、バルコニーの高さの支柱に踏板が取り付けられます。
安心して塗装できる踏板です。
その踏板の上に乗り、さらにクサビ緊結部材で「骨格」を組み上げます。
最高所作業の様子。空が近い感じ。
屋根塗装のための踏板も組み上がりました。
メッシュシートの準備完了。
家屋の外側に組み上がった、見事な「骨格」。クサビ足場。
この後、家を「つつむ」と、足場工事のゴールです。
最上部にメッシュシートを取り付けます。
メッシュシートで家屋を覆い続けます。
「家を つつむ 仕事」の完成です。
この状態で塗装職人に引き継がれます。