塗料の種類より耐久性に影響する塗料缶数の使用量とは?

2013年11月22日

住宅によって、面積の広さ、外壁の傷みや模様の種類、使用する塗料……
家それぞれ様々な条件が違えは、使用する塗料の缶数は変わってきます。

塗料缶数で言えばどちらかといえば消費が少なすサイディング。
それに比べてモルタル外壁の代表であるリシンやスタッコなどは正確に塗れば塗ろうとするほどとても多くの塗料を消費します。
 

モルタルリシン


 

吹き付けスタッコ


 
凸凹ザラザラの模様の目が粗い外壁の住宅では40缶近く使用することも。

平均でも、下塗りに5缶、中塗りと上塗りそれぞれに三缶ずつなど10缶以上使う事が多くなります。
ジョリパットも模様によっては多くの塗料を使います。
 

ジョリパット


 
「何回塗りなの?」
「どんな塗料を使うの?」

こうやって訪ねてくるお客様は、たくさんいらっしゃいます。ご自分で調べた知識の中で気になる点、またはここを聞いた方がいいよ、と言うアドバイスに従っているのでしょう。
勿論、そこも大切な所です。だって薄く塗られてしまったら困りますし、無名の塗料であれば不安ですもの。
しかし例えば高級塗料を使用していても、シンナーや水をだぼだぼと入れて薄く延ばしてしまえば、三回塗りをしたところでとても薄い塗膜しか出来あがりません。
 

 
薄く伸ばして使えば、使う塗料は少なくて済みます。
さらに言えば塗る手間も極端に減らすことも可能なので、手抜き工事の一つとしてよく例えられたりもします。

けれど、薄く伸ばした分だけ、汚れも、亀裂も、カビも防止出来ないのです。

塗装費用がかかるのは、足場を組み、養生をするからです。足場は撤去してしまいますし、養生は最後にはごみになってしまいます。
けれど、塗膜は残ります。
そしてたくさんお金を掛けるのは、この最後の「塗膜」を残すためです。
下地調整、メーカー基準の希釈量(薄め量)、そしてしっかりとした養生。
 

使用済みの空缶


 

塗料缶に記載される希釈率への注意書き


 
もしよろしければ、大体でもいいので下塗り・中塗り・上塗りで使用する缶数をお尋ねください。

塗料の適切使用