一級塗装技能士が存分に技術を発揮するには

2013年11月8日

外壁や屋根など家に関する様々なところを塗装し、綺麗に仕上げる塗装職人。作業内容的に専門的な技術も多いことから「就くのは難しいのでは」「長い修行が必要なのでは」と思う方も多くいるかと思います。
 
実は塗装職人になるには資格を所持している必要はなく、例えば、サラリーマンだった人が塗装職人として新たな道を歩み生計を立てていこうとすれば「私は塗装職人です」と名乗れてしまうのです。塗装の技術は知識だけではなく色んな現場を体験し、積み重ねてきた経験が大きく関係してきますが、一口に塗装職人と言ってもそのような人から何十年の大ベテランまで…技術に幅広い差があります。
 
では、本当に技術のある塗装職人を見極めるには?
 

国家資格の一級塗装技能士証書


 
資格の1つに行政が行っている「塗装技能士」の資格試験があります。この国家試験は受験するにも ある程度の経験が必要になり、1級ともなると実務経験7年以上の経験が必要になります。7年の経験と知識をもって受験に挑んでも合格者数は半数以下と言う難関の資格。
先ほどお話したように塗装職人になるだけならば、この資格を取得している必要はありません。この資格に挑戦しようと思うのは「自分の技量を知りたい職人」が大半です。自分がどの程度の技術を持っているのか、より高みへと精進を目指す職人が取得を目指しています。
 
ですので、一級塗装技能士の資格を持っている職人は相応の技術を得ていることになりますが、それだけでは「一級塗装技能士の職人が施工するなら安心」とはなりません。
 
下請けを行っている会社に良く聞く話ですが、極端に短い工期、極端に安い工賃…無茶に思える要求の中での作業はベテランと言えども存分に技術が発揮出来ません。長持ちする正しい施工を行うのに必要なのは、技術ある職人がその力を正しく発揮出来る環境なのです。
 

一級技能士検定の道具類


 

試験内容の一部、定規等を使うケガキ線


 

問題集を見て実技練習


 

リフォーム会社や一級建築士は、外壁塗装について本当に専門分野なのか?

2013年11月7日

リフォーム会社の専門分野ともいえる水回りのシステムバス



外壁塗装を行っているのは、何も塗装業者だけではありません。
リフォーム会社でも、外壁塗装は行っています。

はじめて外壁塗装工事をする家の場合は少ないですが、二回目の塗装の時期となると、キッチンやお風呂など、手を入れたくなるところも出てきます。
そのような時期は、リフォーム会社に、外壁塗装工事と一緒に相談をすることが出来ます。
リフォーム会社ですので、それぞれの担当がいる事が多いでしょう。

なので様々な要望に柔軟に対応してくれるでしょう。
しかし、どうしても多くの種類の工事を受け持っているため、知りたい塗装の質問には、的確にこたえられない場合もあります。

では、リフォーム会社と塗装会社では何が違うのか?
まず、リフォーム会社ですが、図式的には「工事の契約窓口」をリフォーム会社が行い、「実際の仕事は下請けの塗装屋さん」が行うというのがほとんどです。

俗に有名な「一級建築士」ですが、非常に難関な国家資格で知られています。
ですが、外壁塗装に関していえば素人とほとんど変わらないというのが塗装業者から見た本音です。

実際にも一級建築士と取引のある塗装業者の話しとして、素人の方とほとんど変わらない基本的な塗装についての質問を受けることが多いようです。
それでも塗装以外の設計に関してはプロであることに変わりありません。

リフォーム会社が塗装専門のようにして塗装工事を請けるように、厳選の専門塗装業者と言いつつも、一括見積りサイトでも多くのリフォーム会社さんが登録加盟しているのが実情です。

ですので、実際にリフォーム会社が施工することはほぼないと思えます。
担当してくれる人も突っ込んだ塗装の質問や技術的なところだと、下請けの塗装会社に訊いて答える……という間接的な返答になると思います。

逆に本当の意味での塗装会社というものは、創業者が塗装の職人だったりします。
もちろん現場を知り尽くした業者なのでたとえ営業担当する者が職人でなかったとしても、リフォーム会社独特の営業が中心となる視点とは異なり、現場を軸にして業務に取り組むという考え方が染みついている創業者のスタイルに強く影響するため、専門的な知識にも優れています。

以上から、机上だけでは学べない細かな知識が身についているので、塗装に関する質問にも自分の知識を持って答えてくれることと思います。

リフォーム会社の外壁塗装

外壁塗装をする時期の見極めと耐用年数

2013年11月1日

「マイホームを持ってから、ある程度の時が経過・・・外壁に汚れや傷みが見えてきたかもしれない。もしかしたら、これはもう塗替えをする時期にきているのだろうか・・・?」

このような考えが頭をよぎること、ありますよね。
または、訪問販売で来た塗装業者に住宅の傷みを指摘され、塗装工事を勧められたという方。

外壁塗装は一体どのくらいの時期、もしくは状態になったらするものなのでしょうか。
築年数ではかる場合、一般的なのは新築から10年前後と言われています。
中には、6年や15年といった月日で行うお宅もありますが、築6年の場合は経年による傷みというより、家を建てた際の施工に要因があることが多いようです。

または、クラック(ひび割れ)やカビなどの発生によって塗装しますが、カビや汚れの付着については美観を損なうものの、早急に工事をしなければならないというものでもありません。
明確な塗装時期というものは実は決まっておらず、個々人の考えによって変化すると言えます。

モルタルのクラック



カビの発生は美観だけで耐久性への緊急性は少ない



では、塗り替えた場合どれくらい塗装は持つのでしょうか?
「塗料の耐用年数は○○年くらい期待できます」、というように数値で表すことは可能です。
誰もが信じる「この塗料を使えば15年持ちます!」のリスク。

ですが、塗装はそのお宅の状態や、適切な材料の選択・希釈、施工の丁寧さなどが絡み合って耐用年数は変わってくるのです。
耐用年数だけで全てを量るのはなく、実際に行われる塗装工事の中身を見る必要があります。

塗替え時期と耐用年数